気象と病いの関係

 

昼と夜の気温差が激しい季節の変わり目や、梅雨時の湿度が高い日、異常気象が

続くと、腰痛や関節の痛みが酷くなると訴える人がいます。こうした時期は心筋梗塞や

脳卒中、急性虫垂炎、片頭痛などの患者も増えると医師の間で語られのが「気象病」です。

 

これは、気圧や湿度、気温などが原因です。症状が出る病気のことを「気象病」と

呼んでいます。気象病のメカニズムは、気圧が変化すると、身体にむくみが生じ、

むくんだ部分が神経を圧迫して痛みが出たり、血行が悪くなることで、身体に

様々な症状が出ると考えられています。

 

「気象病」は、まさしく気(象)のせいです。

 

名古屋大学環境医学研究所の佐藤純・助教授は「慢性の関節痛に悩む患者から

天気が悪くなると痛みがひどくなると度々聞かされた」と語る。

 

ひざに痛みを抱え る患者の協力を得て気温や気圧の調節可能な人工気象室で実験した。

低気圧が近づいた状況を再現、気圧を27ヘクトパスカル減、室温をセ氏22度から

同15 度に下げると患者が痛がり始めた。

座骨神経や脊髄(せきずい)を傷つけたラットで詳しい実験をしても結果は同様

気圧が変った直後や気温が下がって30分もすると痛みが2倍になった。

4時間で20ヘクトパスカルというわずかな気圧低下でも痛みは増した。

 

温暖前線が通り過ぎるくらいの緩やかな気象変化でも影響を受けることが裏付けられたという。

 

気圧が下がると、痛みで脚を持ち上げる回数が増え、心拍数と血圧が10%上昇し、

ストレスが原因で放出されるノルアドレナリンの分泌量が増えた。

 

交感神経を切ったマウスを使った場合は、気圧が変化しても、何の変化も見られず、

気圧や気温と病気の関係には、交感神経が大きく影響していることを証明した。

 

気圧の変化は

①耳の奥にある内耳が微妙な気圧低下を感じる。

自律神経を刺激し交感神経の活動が活発になる。

血管収縮などを引き起こしながら患部の痛みが増幅。

 

気象病にメカニズムの一端を「気圧や気温の低下で血管が収縮すれば心臓や

脳に影響する。肩こりや座骨神経痛、腰痛などの痛みも悪化しやすい」と説明。

 

気象病の種類

膝や腰の痛みが増したり、頭痛、関節リウマチや気管支喘息、めまい、立ちくらみ、メニエル病、狭心症、心筋梗塞、血圧の変動、脳卒中、神経痛、夏に多い尿路結石、胆石などがあります。また、うつ症状や不眠、慢性疲労、倦怠感などや精神的な症状が出る人もいます。

 

気象病の予防をするには?

規則正しい生活を心がけ、適度な運動をし、バランスのとれた食事を取るようにする。

飲酒、喫煙の量を減らす。(完全にやめる事により、かえってストレスになりうる。)

 

 

寒暖差、季節の変わり目は、血圧の変動により脳卒中や心筋梗塞を起こし易いと

もいいます。日頃の生活習慣から予防を心がけることにより、病気の発症の

リスクを下げる事は可能です。

 

また、様々な病気や症状が起こりやすい人の根本原因を突き詰めると、

身体の歪みである事もあります。そんな場合はカイロが有効といえます。

 

 

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