http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H6N_T20C16A2CR8000/
国立感染症研究所(東京)の田島茂主任研究官らのチームは23日までに、中南米などで流行が拡大している感染症「ジカ熱」の原因となるジカウイルスの作製に成功した。感染研によると、ジカウイルスの作製は世界初とみられるという。
作製したウイルスを利用すれば、ジカウイルスと近い日本脳炎や黄熱のウイルスに対するワクチンと同じ作り方で、ジカ熱のワクチンを作ることが可能という。
チームは、ウイルスから取り出したRNA(リボ核酸)でできた遺伝子を、実験で扱いやすいように形を変えて大腸菌に注入。大腸菌で数を増やしたものを、さらに哺乳類の培養細胞に入れる手法でウイルスを作製した。
今回はアフリカ・ウガンダで分離されたウイルスを基にしたが、ブラジルで流行しているウイルスの作製にも着手している。〔共同〕